2016.05.09 03:42「賢明なる投資家」バフェットの師匠であるグレアムの代表作の一つ。本書を通底しているのは、「資産」という実物を重視し、「成長」とか「将来の収益力」などという、しばしば過大評価されがちな要素に対するグレアムの極めて強い警戒感とか、投機に対する強い嫌悪感とかグレアムの、人間臭さというか、根底にある恐怖感や警戒心、慎重さ。また、本書の、投資の歴史を俯瞰するスタンス。1961年はこうだけど1970年にはどうだった、とか、基本...